4月も、あと残すとこ10日ほど。
気温は上がってきているはずなのに、朝晩はまだ寒さを感じます。
来週からは、ゴールデンウィークもスタート。
季節は春を通り越して、初夏を迎えます。
今年の桜は、大きな天候の崩れが無かったためか、例年より長く楽しめた様ですね。
こんな季節には、なんだか心がウキウキするような音楽が有るとより一層楽しめるのではないでしょうか。
そんな気持ちで、3月初めから4月中旬まではこんなレコードを飾らせていただきました。
左から、
①ファンタスティック・サムシング/S.T.
②フラワー/ミュート・ビート
③マイ・フェイバリット・シングス/ジョン・コルトレーン
①は、所謂ネオ・アコースティックと呼ばれる’80年初頭のスコットランドで産まれた音楽ジャンルの代表的名盤です。
「素敵な何か」というバンド名からも察しがつく通り、その音楽は青春の甘酸っぱさをそのまま音にしたかのようなもので、特にエレクトリック・アコースティックギターのアルペジオの音が、よそでは聞く事が出来ないくらいキラキラとしていて気持ちがいいです。
ジャケットの色使いも明るく楽しい感じで、まさに春にぴったりのレコードでは無いでしょうか。
②は、ジャマイカのポピュラーミュージック「レゲエ」がアメリカN.Y.を経由して日本に根付いたばかりの最初の形。今では世界中で認知されているダブと言われる音楽を、生演奏で再現していた東京のバンド、ミュート・ビートのメジャー・デヴューアルバムです。
ジャケットのチューリップが可愛いので飾っていましたが、内容はとても重く暗い音です。
ボーカルは入っておらず、旋律は2本のホーンセクションが表現します。
今では、夏には欠かせない陽気な音楽レゲエも、成り立ちを知ると、全く違った印象に聞こえると思います。その辺の事は、また次の機会に。
③は、JRの京都旅行キャンペーンでおなじみの、ミュージカル「サウンド・オブ・ミュージック」の挿入曲「私のお気に入り」を、ジャズ・ジャイアンツ、コルトレーンが演奏した、これも歴史的な名盤です。
テレビがまだ普及していなかった当時、アメリカではブロードウェイで演じられていたミュージカルが、最も人気のある娯楽だった様です。
その演目で歌われる曲は、流行し、やがてスタンダードと呼ばれる楽曲になっていきますが、コルトレーンがこの曲を発表した当時、この曲はまだ誰にも知られる事は無かったそうです。
ハード・バップ期からクールを経て、フリー・ジャズに至る前に、彼は誰にも表現出来ないような普遍的な演奏を残しました。
マッコイ・タイナーとエルヴィン・ジョーンズの素晴らしいサポートも有り、いつだれが聞いても穏やかな気持ちになる素晴らしいものとなりました。
来年は、桜を眺めながら、お茶でも飲んでゆっくり楽しんでみてはいかがでしょうか。
和英
気温は上がってきているはずなのに、朝晩はまだ寒さを感じます。
来週からは、ゴールデンウィークもスタート。
季節は春を通り越して、初夏を迎えます。
今年の桜は、大きな天候の崩れが無かったためか、例年より長く楽しめた様ですね。
こんな季節には、なんだか心がウキウキするような音楽が有るとより一層楽しめるのではないでしょうか。
そんな気持ちで、3月初めから4月中旬まではこんなレコードを飾らせていただきました。
春の定番3部作! |
左から、
①ファンタスティック・サムシング/S.T.
②フラワー/ミュート・ビート
③マイ・フェイバリット・シングス/ジョン・コルトレーン
①は、所謂ネオ・アコースティックと呼ばれる’80年初頭のスコットランドで産まれた音楽ジャンルの代表的名盤です。
「素敵な何か」というバンド名からも察しがつく通り、その音楽は青春の甘酸っぱさをそのまま音にしたかのようなもので、特にエレクトリック・アコースティックギターのアルペジオの音が、よそでは聞く事が出来ないくらいキラキラとしていて気持ちがいいです。
ジャケットの色使いも明るく楽しい感じで、まさに春にぴったりのレコードでは無いでしょうか。
②は、ジャマイカのポピュラーミュージック「レゲエ」がアメリカN.Y.を経由して日本に根付いたばかりの最初の形。今では世界中で認知されているダブと言われる音楽を、生演奏で再現していた東京のバンド、ミュート・ビートのメジャー・デヴューアルバムです。
ジャケットのチューリップが可愛いので飾っていましたが、内容はとても重く暗い音です。
ボーカルは入っておらず、旋律は2本のホーンセクションが表現します。
今では、夏には欠かせない陽気な音楽レゲエも、成り立ちを知ると、全く違った印象に聞こえると思います。その辺の事は、また次の機会に。
③は、JRの京都旅行キャンペーンでおなじみの、ミュージカル「サウンド・オブ・ミュージック」の挿入曲「私のお気に入り」を、ジャズ・ジャイアンツ、コルトレーンが演奏した、これも歴史的な名盤です。
テレビがまだ普及していなかった当時、アメリカではブロードウェイで演じられていたミュージカルが、最も人気のある娯楽だった様です。
その演目で歌われる曲は、流行し、やがてスタンダードと呼ばれる楽曲になっていきますが、コルトレーンがこの曲を発表した当時、この曲はまだ誰にも知られる事は無かったそうです。
ハード・バップ期からクールを経て、フリー・ジャズに至る前に、彼は誰にも表現出来ないような普遍的な演奏を残しました。
マッコイ・タイナーとエルヴィン・ジョーンズの素晴らしいサポートも有り、いつだれが聞いても穏やかな気持ちになる素晴らしいものとなりました。
来年は、桜を眺めながら、お茶でも飲んでゆっくり楽しんでみてはいかがでしょうか。
和英